2011年に50周年を迎えるアルバムが、Bill EvansのVillage Vanguardライブ諸作の他にもあった。
それが、Eric DolphyとBooker Littleの双頭コンボのライブアルバムだ。
- Eric Dolphy at the Five Spot Part 1 & Part 2
これまた、Manhattanでの今は無きFive Spot Cafeでの録音。泣きじゃくるように音で空間を埋め尽くす個性的なプレイスタイルが特徴のEric Dolphyに対して、Booker Littleは一歩も引かずに想像力にあふれる演奏を聞かせ、ライブとは思えないほどの質の高い音楽を奏でている。
この二人が素晴らしいのは言うまでも無いが、ピアノのMal Waldlonの特徴ある和音のバッキングとドラムのEd Blackwellの変則的なスタイルのリズムキープが、スパイスとなって刺激的な音楽を紡ぎ出していると思う。
バンドメンバーが全員黒人ということもあり、終始Eric Dolphy特有のひねくれがありつつも、ノリが良く、アンサンブル等を交えた音楽が続く。このアルバムの音質も管楽器の温かみがあってなかなかのものだと思って録音エンジニアを調べたところ、Bluenote専属的なイメージのあったRudy Van Gelderだった。実は、Rudy Van Gelderは、Sonny Rollinsの大傑作であるSaxisophone Colloususや、Miles Davisのマラソンセッション等の名盤をPrestigeで手がけていたそう。
ちなみに、このアルバムも先述のBill Evans同様に2枚に分かれている。
一曲、10分から15分という気が遠くなりそうな曲目が並んでいるが、長さを感じさせない刺激的な演奏ばかりだ。
この時代のManhattanのジャズクラブでは、こんなに質の高いバンドの演奏を至る所で聴けたと思うと、羨ましくて仕方が無い。